12歳で僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けたマロンちゃんです。

お喜びの声をいただきましたのでご紹介させていただきます。

 

1.心臓手術を終えた率直なお喜びやご感想、闘病生活について

2025年3月、術後3か月検診を受け、鈴木先生からお墨付きをいただきました。内服薬も全て終了しましたが、心臓の状態は良好で、2~3年若返ったように元気に過ごしています。もうすぐ13歳の誕生日を迎えます。先生方、スタッフの皆様には改めて心よりお礼を申し上げます。

2022年頃(10歳)、初めて近医で心雑音を指摘されました。ステージB1とのことで、まだ内服治療は必要ないと言われましたが、早期の治療を希望し強心剤の内服治療を始めました。しかしながら、2024年5月に1度目の肺水腫を起こしました。その時は、利尿剤の内服ですぐに症状は消失しました。当初は、年齢も12歳を過ぎておりましたので、このままゆっくり進行して、3年くらい後に穏やかに寿命を迎えるのだろうか…?などと、今考えると、とんでもなく甘く、自分勝手な考えでおりました。ところが、7〜8月頃から、咳が増え、呼吸も荒くなるようになりました。そして、9月末には、ハアハア言いながら、何かを吐き出すような仕草を繰り返し、呼吸困難で横になることも出来なくなりました。すぐにかかりつけ医に入院。酸素室に入って、24時間点滴をし、もうこれ以上増やせないくらい目いっぱいの利尿剤を投与しましたが、肺は白いままで、状態は全く改善しませんでした。横になることも出来ず、険しい顔で息苦しさに必死に耐えている様子は見るに堪えがたいものでした。一時期ステージD と診断されましたが、入院8日目に、ようやく呼吸が落ち着き退院できました。3.5kgあった体重は2.5kgまで落ち、もう手術しか助かる方法はないと決断し、かかりつけ医より茶屋ヶ坂動物病院さんを紹介していただきました。検査の結果、「肺水腫が慢性化しており、かなり重症であること。このままでは年を越せないかもしれない深刻な状況であること。」がわかりました。すぐに手術の予約をお願いしましたが、手術日までの5週間、持ちこたえられるだろうか?と毎日祈るような気持ちでおりました。手術まで残すところ 1週間となった頃、再び呼吸困難を起こしました。かかりつけ医の先生も親身になってくださり、3日ほど入院して点滴治療をし、体調の改善に努めました。そして、ようやく手術日にたどり着きました。手術当日の朝、無事にマロンを三原先生に届けたときの安堵感は、今も忘れません。重症の症例と聞いておりましたので、無事に戻って来れるのか?案じておりましたが、手術は成功し術後は驚くほど順調に回復しました。食欲もあり、毎日走り回っています。今、静かな寝息をたてて安心した表情で眠っている様子を見るにつけ、術前の状態がいかに異常だったか?異常が慢性化していたことで、サインを見過ごしてしまっていたことを反省しています。かかりつけ医はじめ、三原先生、鈴木先生、スタッフの皆様、たくさんの方々に救っていただいた命、これから大切に育んでいきたいと思っています。

 

 

2.当院を選んだ理由、気に入ったところはありましたか?

地元のかかりつけ医から紹介されました。同時に自分たちでも調べ、症例数、実績ともに申し分ない病院だったため選択しました。

鈴木先生の術前検査・説明から術後の健診に至るまで、非常にプロフェッショナルで、熟練された治療とケアが行われていると感じました。

 

3.当院へのご意見やご要望があればお聞かせください

私の地元では、僧帽弁閉鎖不全症の手術は、関西から医師が出張で来て行うため、症例数も少なく、待機期間も長いなどまだまだ一般的ではありません。「手術が地元で可能になり、もっと敷居が低くなれば、助かる子も沢山いるのに」と思います。高度医療で研鑽を積んでいらっしゃる先生方には、たくさん後継者を育てていただき、その結果、全国に手術が可能な動物病院が増えることを望みます。

 

ご意見、ご感想ありがとうございました!