むさし君はキャバリアで、まだ9歳と若いのに重度の僧帽弁閉鎖不全症となってしまいました。

僧帽弁閉鎖不全症はチワワなどの小型犬に圧倒的に多いのですが、実はキャバリアにも非常に多く、キャバリアの国民病といっても過言ではありません。

 

キャバリアは正式にはキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルといい、イギリス原産の可愛らしいワンちゃんです。

ですがキャバリアとは「騎士」という意味であり、非常に勇敢で忠誠心が強く、また性格も穏やかで明るいことから、日本でもすごい人気がある犬種ですよね。

そんなキャバリアは僧帽弁閉鎖不全症にかかってしまう割合が非常に高く、酷いと1~2歳で発症してしまう子もいます。

この病気は水面下で進行していき、症状が出た時にはかなり重度であることが多く、早期発見が大事になります。

キャバリアをお飼いの飼い主様は、定期健診でしっかり心臓の音を聞いてもらうことをお勧めします!

 

むさし君の心臓内の病変は大変重度で、手術は大変なものでしたが、むさし君の若さと体力、飼い主様のお気持ち、我々のチームワークで乗り切ることができました。

 

回復はあっという間で、術後はすぐにモリモリ元気になりました。

動物病院にもかかわらず、緊張もなく入院室で気持ちよさそうにいびきをかいて寝ていたのが可愛かったなぁ。