3月に心臓手術を受けたゴンゴンちゃんの退院報告です。

 

ゴンゴンちゃんは奈良県から名古屋へやってきました。

心臓病からくる失神を起こしてしまい、安静にしていても咳が出るほど病状は進行したものでした。

 

僧帽弁閉鎖不全症の病変が進行すると心臓は大きくなっていきます。逆流防止弁である僧帽弁が悪くなることで本来は一方通行である血液の流れが滞り、うっ血を起こします。

これがうっ血性心不全という病態となります。うっ血を起こすため心臓そのもののサイズは大きくなり、またうっ血が起こるため全身へ血液が届きにくくなってしまうのです。脳に酸素を含んだ血液が届かないことで失神が起こります。

その逆流分を補うために心臓は頑張って働きます。短期的に見ればその頑張りは体に助けとなるのですが、頑張りすぎた心臓はより疲れやすく、いつかはその動きが破綻してしまいます。心臓をより楽に動かす補助をするのが内科療法で、様々な薬の高い有効性が証明されています。

 

しかしながらお薬での治療には限界があるのも事実で、手術をしないと根本的な解決にはなりません。

 

ゴンゴンちゃんを救ったのがこの手術で、「僧帽弁形成術」といいます。お薬の治療と異なり心臓の弁を根本的に治すため、逆流は大幅に減少します。今まで逆流していた分が全身に届くなるようになるので、みんな術後しばらくすると元気良くご飯もたくさん食べるようになります。