10歳で僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けたふうちゃんです。

お喜びの声をいただきましたのでご紹介させていただきます。

 

1.心臓手術を終えた率直なお喜びやご感想、闘病生活について

①我がわんこ=我が子の「病気やケガ」の時に、どの病院に行けばいいのだろうか。自分で調べて、迷いながら、知人から情報を聞いたりして、「病院」や「Dr」を選んでいるオーナーさんが多いのではないだろうか。

自分たち家族は、20年前「一人目の愛犬(しゅうちゃん)」の時から、診察を受けるためにあれこれ病院を渡り歩いてきた。病院やDrによって診察や治療方針が、なぜ違うのだろう……。

その「しゅうちゃん(10才)」を11年前に心臓病(心酸弁膜症=三弁閉鎖不全症)で亡くしたつらい経験がある。当時、心臓外科手術(「弁」形成の分野)は、発展途上で「内科的治療=服薬とスローライフ生活維持」が標準治療だった。「外科的治療=心臓外科手術」を行っている病院はほとんどなく、手術をするなら「東京」で、しかも「高額」だとDrに言われた。当時は成功率もそんなに良くはなかった。悩んだ結果、手術は見送った……。たくさんのにつながれて病気と闘っている我が子の最後の顔・最後の姿は忘れることができない……。

「わんこ」はしゃべれないので、日頃から気をつけて、行動や体調を観察していないとダメだと思っている。「病気やケガ」について、オーナーがもっと賢くならなければいけないということを学んだ。素人なりに「病気や薬の知識」を持たなければならないと思っている。これは、どのオーナーさんも一緒だと思う。書籍やネットで調べるのだが、情報を鵜呑みにせずに、何が正しいかを考えて、判断することが大切だと思う。現在のかかりつけのDrにたどりつくまで、いくつの病院を渡り歩いて、何人のDrの診察を受けてきたことか……そんな経験をしてきて今がある。

 

②2年前:2023年5月に、今回「三原院長&スタッフさん」にお世話になる「8才のマルチーズ・ヨーキーの MIX 犬の我が子:愛犬(ふうちゃん)」を連れて、かかりつけの病院(三重)に行った。「半年に一回の定期検査」を行って、経過観察をしてきたぐらいで、8才になるまで大きな病気もなく健康で過ごしてきた。

いつものように、循環器専門のDrの診察(「問診・体重・触診・熱・聴診・血液検査」)を受けた。「咳」や「ムセ」、食欲不振や下痢などの身体症状や消化器症状、気になるところはなかった。診察中に、Drから「心雑音がある」と言われ、エコー検査をした。すごいショックだった。昔の記憶がよみがえってきた。「僧帽弁閉鎖不全症」と診断された。「まさか」「うそだ」と思った…。

「早期発見・ステージB1」という診断。投薬(フォルテコール)の副作用チェックを受けて、定期的に経過観察をしていくことになった。「3割がこのまま無症状で生活できる。7割が肺水腫になって、近のステージに進行していく」と言われた…そして、1年半が過ぎた2024年秋、薬がもうひとつ(ベトメティン)ふえてしまった。このまま利尿剤など薬をうまく調整しても「余命」は1年と…

 

③2024年秋:11月に、Drから「セカンド・オピニヨン」のすすめ=専門的な検査を受けてみてはどうかと名古屋市の「茶屋ヶ坂動物病院」を紹介されて受診した。

結果は、心不全の発症直前レベルの所見が見られる「重度の僧帽弁閉鎖不全症:心臓弁膜症」であり、「手術適応状態」とのことだった。「手術」についての説明もあった。
内科的治療では完治しない。余命は……。外科的治療(手術)をすれば、「生活の質」を改善しつつ、「寿命」を全うする可能性があるので、よく考えて検討して下さいとのことだった。

「手術は必ず成功するとは限らない。様々な危険も伴う。合併症もある。手術の痛さ・つらさもある。医学的な見地もあるが、このまま病気が進行せずに天命を全うするかどうかもわからない。それは誰にもわからない。でも、今のままの生活なら、どこにも行けないのは確か。利尿剤で腎臓が悪くなっていく可能性もある。心不全と腎不全。命は尊い大切なもの。自然にまかせることも…。ふうちゃんの思いを聞きたい…。家族で話した。迷った…しっかり考えて決める。」

 

④そして、半年後の今年:2025年5月、手術を決意して、来院して再び心臓検査を受けた。ステージは進行しており、今のままの内科的治療では長生きを望むことは困難であり、いつ危険な状態が発生してもおかしくないとの診断だった。その場で三原先生と話をして、「手術の目を6月24日」と決めた。気持ちは変わらない。三原先生なら信頼できる。任せよう。

手術日まで安静に過ごして無事手術の日を迎えられますように…祈った。ふうちゃんは大丈夫!

数日後に手術を控えたある日、急に「咳」「むせ」が増え、苦しそうな状態が続いた。発作が!呼吸状態が悪い。先生助けて下さいとすぐ病院に連れてきた。6月18日に緊急入院!病院が苦手で、オシッコも我慢する子、ご飯も食べない子、こわがりで、緊張でストレスを抱える子なのでとても心配だ。2日後に状態が安定回復した。良かった。「一度退院して、家で心身の状態を整えてから24日を迎えましょう」という判断で20日に退院できた。そして無事に24日の手術の目を迎えることができたのです。

「10才のマルーキーのMIX 犬:大切な「ふうちゃん」がんばれ!三原先生お願いします!ふうちゃんは、絶対大丈夫!」と呪文のように繰り返した。

 

⑤手術成功!電話がかかってきた。合併症もなく危機を乗り越えた。麻酔も無事覚めた!嬉しかった!ふうちゃん、よく頑張った!三原先生ありがとうございました!スタッフの先生方ありがとうございました!感謝しかないです。ふうちゃんを助けてくれてありがとうございました。

 

 

2.当院を選んだ理由、気に入ったところはありましたか?

○「三重動物医療センター:なるかわ動物病院」のかかりつけ医:循環器専門「田代Dr」からの紹介です。技術面&生体・身体的な問題などプラス面マイナス面ともに丁寧に説明してもらいました。「ネットワーク」「病院連携」が、しっかりしているなぁと感じています。
○「気に入ったところだらけです!!」
→「心臓検査結果報告書」・「心臓手術説明書」……何度も読んだ。ドキッとする言葉が並んでいた。

でも、借類がすべてなので、その表現がいいなと思う。「検査結果」に基づいての説明や文章も丁寧だなと感じました。
→「1つのミスで命を失う心臓外科手術」……極限の現場だと感じています。三原先生だからこそ、また、チーム三原だからこそ「成功率」が高いんだろうな。三原先生を頼って来院して本当に良かった。面会や持参物についての対応も適切だと思うし、「退院資料」&「術後の定期検診予定」を読んで、アフターケアや追跡情報管理についてもいいなと思った。看護士さんの対応についても、情報共有ができていて、丁寧だなぁと感じる場面があったので、素晴らしいスタッフさん達だと感じている。ありがとうございました。これから定期検診などでお世話になりますがよろしくお願いします。

 

 

3.当院へのご意見やご要望があればお聞かせください

「心臓病」で命を失うわんちゃんが少しでも減りますように…!「茶屋ヶ坂動物病院」関係者のみなさんが研修を積んで学び続け、心身ともに健康で切磋琢磨する病院スタッフのみなさんであって欲しい。そう願わずにはいられません。
また、これからは、わんちゃんの社会も高齢化を迎える時代が訪れるに違いない。きっと医療の分野でも進歩するに違いないと思います。これからの「獣医学」の発展のために、頑張って欲しいと思います。

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ご意見、ご感想ありがとうございました!