9歳で僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けたこむぎちゃんです。

お喜びの声をいただきましたのでご紹介させていただきます。

 

1.心臓手術を終えた率直なお喜びやご感想、闘病生活について

2022年頃から咳や心雑音が見られるようになり、「気管支虚脱」と「僧帽弁閉鎖不全症」と診断され、内服薬による治療を続けていました。しかし 2024年頃から症状は悪化し、咳止めも効かず、夜には20~30分間の咳を数回繰り返す状態に。おもちゃで遊ぶことも減り、散歩も30mほどが限界となり、薬だけが増えていく日々に、どうしたらよいのか悩んでいました。近医に相談し、気管支虚脱の手術が可能な病院として京都動物医療センターを紹介していただきましたが、獣医師から「気管支よりも心臓の方が深刻です」と言われ、大きな衝撃を受けました。私自身、心臓手術が必要な状態だったことを知らず、適切な判断や対応ができなかったことに無知を痛感しました。その後、利尿剤の内服が始まり、心臓専門の茶屋ヶ坂動物病院をご紹介いただきました。こちらでは専門的な検査を通して丁寧に検査と説明を受け、僧帽弁形成術に臨むことになりました。
手術当日は、「もう会えなくなるかもしれない」という不安がありましたが、三原院長がこむぎを優しく抱きしめて「がんばろうね」と声をかけてくださった姿に、自然と心が落ち着いたのを覚えています。
術後は驚くほど呼吸や咳が楽になり、術後3か月で内服薬もすべて不要となりました。今では食欲も旺盛で、元気に散歩を楽しみ、走り回ることもできるようになりました。肝臓の数値もほぼ正常化し、元気に吠えたり、おもちゃで遊んだりする姿に、毎日感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、まるで生まれ変わったような日々を過ごしています。

【術前後の変化】

状 態 手 術 前 手術後(1年後)
低めの咳、日中1回約30回、夜に20~30分繰り返す 軽度、高めの咳、あくび時3~7回程度
呼吸音 ゼーゼー 正常
毛量・睾丸 毛量の低下(尾)、睾丸が黒っぽく変色 毛量改善、皮膚色も正常
食 欲 朝は半量、夜は完食・胃腸が弱め 朝夕ともほぼ完食、食欲旺盛
内服薬 咳止め・心臓薬・肝臓薬 内服なし

 

2.当院を選んだ理由、気に入ったところはありましたか?

手術目的:京都動物医療センターから紹介
・インフォームドコンセントが非常に丁寧で安心できたこと
・各分野に専門医が揃っており、専門的な検査と説明をしてくださったこと
・遠方からの通院でも、電話での相談や内服薬の郵送対応が可能だったこと
これらの点に信頼と安心を感じました。

 

3.当院へのご意見やご要望があればお聞かせください

入院中、遠方からでも状態が分かるようにカメラ等で様子を確認できる仕組みがあると嬉しいです。
また、全国の方に「心臓手術で助かる命があること」「言頼できる病院があること」をもっと知ってもらいたいです。これから手術を検討するご家族の支えとなるよう、こむぎの経験が少しでも役に立てば幸いです。
最後に、この経験を通して、私たち飼い主自身が「知ること」「気づくこと」の大切さを痛感しました。
もっと早く心臓の状態に気づいていたら、もっと早く楽にしてあげられたのかもしれない。
でも、言頼できる先生方に出会えたことで、こむぎは今も元気に過ごすことができています。
心臓病に立ち向かう力が、ここにはあります。命を預ける価値のある医療がここにはあります。
心臓病と向き合うすべてのわが子(犬・猫)、そしてそのご家族に、希望のバトンが届きますように。

20251009

ご意見、ご感想ありがとうございました!