ロッコちゃんは、チワワ、体重3.2kgの女の子で、愛知犬猫医療センター (愛知県安城市)から紹介来院されました。

ロッコちゃんは、2015年に僧帽弁閉鎖不全と診断され、段々と運動制限の必要や咳が認められるようになってきていました。

さらに、2017年の検査では顕著な心臓の拡大が認められるまで進行しており、肺水腫の危険性も高まっていました。

ご家族はこれまでの症状や肺水腫の危険性からロッコちゃんを開放してあげるために、僧帽弁形成術を決断されました。

手術前日から入院していたロッコちゃんは、少し緊張気味。

僕たちはレントゲン検査で肺水腫への進行がないことを入念にチェックしていました。

そして手術当日、万全を期した状態での手術は無事に成功しました。

 

幸い術後の経過も非常に順調で、あっという間に退院して、安城市へとご帰宅されました。

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肝心の僧帽弁の逆流も無くなっております。

ちっちゃい身体で頑張ってくれました。

これからはいっぱい走り回ってもへっちゃらだね、退院おめでとう!

 

茶屋ヶ坂動物病院では犬の僧帽弁閉鎖不全症に対して手術を行っています。
手術を受けた術後のわんちゃんたちは、咳などの症状が消失・軽減し、運動の心配をしたり、肺水腫を発症する危険性は二度となくなります。
ふたたび元気よく活発に過ごせるようになり、薬をほとんど飲まなくても、心臓病を心配することなく、寿命を全うできるようになります。
当院の手術では安全面に十分配慮し、ステージの進行したハイリスク症例に対しても安定した高い成功率を誇ります。
また当院では僧帽弁閉鎖不全が再発してしまうことがないよう、常に完全で完璧な手術をめざしています。
僧帽弁全体にくまなく処置を施すため、僧帽弁閉鎖不全が再発悪化することは極めてまれです。
重症の子たちでもあきらめず、私たちにご相談ください。常に全力でご対応させていただきます。