全身毛に覆われているペットのやけどはなかなか気付きにくいです。

季節に関係なくやけどには気をつけなければいけませんが、冬は特に多いので普段から対策をすることが大切です。

 

 

やけど危険ポイント6選

①暖房機器
 ガスストーブ、石油ストーブ、ヒーター

 

②蒸気が出るもの
 炊飯器、ケトル、加湿器

 

③キッチングッズ
 まだ熱いコンロや鍋、トースター

 

④その他の電化製品
 アイロン、ヘアアイロン

 

⑤低温でも長時間直接触れるのは危険
 ゆたんぽ、ホットカーペット、カイロ、こたつ

 

⑥電気コード
 咬む→感電→口腔内やけど

 

 

実は怖い!低温火傷

上記⑤はいわゆる低温火傷です。44℃前後の温度に長く触れることで起こります。

低温火傷は皮膚の奥でゆっくりと症状が進行するため、気付いた時には重症化しており、治りが遅く痛みが長期化しやすいです。

特に皮膚が薄くなっている老犬猫、体の小さな子犬猫、毛刈り等で皮膚が露出している子は、熱を皮膚に通しやすいため注意が必要です。

 

以下のような症状がある場合は低温火傷をしている可能性があります。

・同じ場所を気にしてなめる

・一部のみ毛が抜けている

・患部を触ると嫌がる

・皮膚が赤い

・水ぶくれになっている

・皮膚がめくれている

 

 

やけどの段階

・1度:皮膚の表面が赤くなりヒリヒリする

・2度:皮膚が赤くなり水泡が生じ、痛がる

・3度:皮膚の下の筋肉近くまで組織が焼けてしまう状態、知覚が消失し痛みを感じない

・4度:骨や筋肉など深い部位までダメージを受けた状態

 

 

やけどの応急手当

患部を冷水で冷やす

・水を当てるのが痛い場合は保冷剤をタオルに包んで当てる

患部を触らない・触らせない(エリザベスカラーをつける)

 

応急手当の後は必ず動物病院を受診しましょう。

 

 

やけどは軽く見えても範囲が広ければ、脱水・血圧の低下・細菌感染による敗血症、などによって命に危険が及ぶこともあります。

 

こまめに愛犬愛猫の様子をみて暖房器具の調整をし、やけどを防げるように普段から気をつけましょう。