「ノミダニの予防は春夏だけでいい?」と聞かれることがあります。
茶屋ヶ坂動物病院では、散歩が大好きなアクティブなワンちゃんには特に通年予防を推奨しています!
・犬や猫の被毛に寄生し、吸血して生活する
・吸血時、犬や猫は激しいかゆみを伴う
・気温が13℃以上で繁殖する
・冬場でも室内は暖かいので繁殖可能
・寄生後、24時間~で産卵開始しあっという間に繁殖
・ノミアレルギー性皮膚炎やノミを介した条虫症を発症する可能性がある
・人もノミ刺咬症やノミを介した条虫症を発症する可能性がある
・成虫には予防薬が効くが、卵には予防薬が効かない
・犬の体から発見したノミの20倍の数が犬に寄生している
(例:5匹発見⇒100匹寄生)
・犬の体から発見したノミの400倍の数が室内にいる
(例:5匹発見⇒2000匹生存(卵・蛹・幼虫・成虫))
・草むらなどに生息
・活動ピークは春~夏で、秋には幼虫数がピーク
・越冬する種類や通年活動する種類も
・気温が20℃以上で繁殖・寄生する
・冬場でも室内は暖かいので繁殖可能
・マダニは唾液中に含まれる酵素で皮膚を溶かしながら、先端がハサミ状になった器官で皮膚を切り開き、ノコギリ状の器官を差し込み吸血する
・犬に貧血を起こすバベシア症になる可能性があり、一度感染すると治療をしても完治しない
・マダニ媒介感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は動物だけではなく人にも感染し、有効な治療法はなく発症すると高い致死率をもたらす重篤な感染症
・マダニの生息域は近年北上している
上記の通り、ノミダニには通年の対策が求められます。
完全に室内飼いの猫ちゃんでも、家族の衣服や靴に付着したノミダニの被害リスクはあります。
予防薬は食べるタイプや皮膚に垂らすタイプなどいろいろな種類があるため、どの予防薬が良いのか獣医師と相談して決める事ができます。
ワンちゃん猫ちゃんの、そしてご家族の安全のためにも、しっかり予防を行いましょう。