春の到来とともにワンちゃんと一緒に生活をする上で忘れてはいけない大事なことがあります。
そうです、フィラリア症の予防です。
今日はフィラリア症について簡単にご説明します。
これがフィラリアの成虫です。実際の手術で取り出した虫です。
大きい場合、メスで30cm位、オスで15cm程度です。
フィラリア症は犬糸状虫症とも呼ばれ、このそうめんのような寄生虫が心臓に感染することによって発生します。この寄生虫は、下の図のように感染犬から蚊、蚊から犬へとどんどん伝染していきます。
▲Meiji Seika ファルマ株式会社ホームページより
成虫が心臓と肺動脈に寄生すると、咳がでたりやせてきたりします。
進行すると貧血や腹水など様々な症状を出し、命に関わる状況になることもあります。
このフィラリア症、予防薬を定期的にしっかりと投与している場合、100%予防が可能です。
予防薬は蚊の吸血を予防するものではなく、体内に入ってしまった感染子虫を駆除するお薬です。
子虫が血管内に入るまで(数ヶ月程度)に駆虫することで予防しています。だから毎月の投薬が重要なんですね。
▲ミクロフィラリア(子虫)
また、飲み始める前には血液検査でフィラリアに感染していない事を証明する必要があります。
もし感染し血液中にミクロフィラリアという子虫が発生していた場合、予防薬が血液中の子虫を一度に殺してしまい、大量の子虫の死骸がショックを引き起こし、最悪の場合わんちゃんは亡くなってしまいます。
そのために、フィラリア検査が大事になります。
フィラリア予防で来院される飼い主様も増えてきました。
当院ではフィラリア予防薬ワンシーズンセット割引などお得なキャンペーンも実施しております。しっかり予防することで大事な家族を守ってあげましょう。