先日心臓手術を受けたリンちゃん。
リンちゃんは2年前から心臓に雑音や咳が出るようになり、近くの獣医さんで僧帽弁閉鎖不全症(MR、弁膜症ともいいます)と診断されました。
そのあともお薬で治療していたのですが徐々に病気が進行していき、去年からは何度も肺水腫(心臓が原因で肺に水がたまり呼吸が苦しくなってしまう状態で重症の場合は数時間で亡くなってしまうこともあります)を繰り返すようになっていました。
そしてオーナー様の強い希望もあり、リンちゃんは当院に紹介来院され僧帽弁閉鎖不全症の根治治療である「僧帽弁形成術」をうけました。
僧帽弁閉鎖不全症のお薬での治療は、残念ながら一時しのぎになってしまうものがほとんどです。
例えば利尿剤という体の水分をおしっこに変えて心臓の負担をやわらげる薬があり、先ほど出た肺水腫には非常に効果があるのですが、その一方で腎臓には大きな負担がかかってしまいます。そのためお薬での治療には限界が来てしまうのです。
リンちゃんも腎臓が悪くなり始めており手術のリスクも高めとなっていましたが、お母さんの思いと先生たちの頑張りで手術は大成功しました!
手術翌日には自分で水を飲んだりご飯を食べたりするようになり、みるみるうちに元気になっていきました。
退院して1ヶ月以上経ちますが、今では心臓の雑音もなくなり、心臓が元気になったおかげで腎臓まで元気になりました。心臓手術ってすごいです。
リンちゃんはまだ9歳!これからは心臓を気にすることなくいっぱい外で遊べるね。