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血尿が出る、頻繁にトイレに行くが少量しか出ない時は
血尿が出る場合やトイレに行く回数が増えるなどの症状は、腎臓や膀胱の病気にかかっている可能性があります。また、腎臓病に関しては少しずつ元気や食欲が低下していく、といった症状があいまいな場合もあるため注意が必要です。
特に下記の症状がある場合は、出来るだけ早急に獣医師にご相談してください。
腎臓・膀胱の病気が疑われる症状
歯茎や舌の色が白い
重度の貧血が考えられます。「貧血」というと立ちくらみの症状を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、それは誤解です。貧血とは酸素を運ぶ役割をしている赤血球が少なくなり、体に酸素が行き渡らない状態のことを指します。重症に至ると命にかかわるため注意が必要です。貧血の原因としては、玉ねぎを誤って口にしたことで中毒症状を起こしている可能性や、免疫にかかわる病気を患っていることなども考えられます。
ぐったりしている
腎孟腎炎や前立腺炎、膀胱腫瘍や前立腺腫瘍が原因となり、泌尿器のみならず、全身へ強いダメージを与えている可能性があります。ぐったりしている場合はそれ以外の病気も考えられます。いずれにしてもすぐ病院へ連れて来ていただければと思います。
避妊をしていない
生理もしくは血尿だと思っていたものが、実は膿が混ざったりしている場合だと、事は一刻を争います。子宮蓄膿症にかかっている場合があるからです。これは子宮の中に膿がたまる病気で、悪化するとたまった膿で子宮がパンパンになります。病態が進行すると死に至るので、早期治療が必要となります。避妊をしていない子で血尿が出た場合は、早急にご相談ください。
去勢をしていない
前立腺という、男の子だけにある生殖器が細菌などに感染して起こる「前立腺炎」になると血尿になります。激しい痛みを伴う病気ため、早めに病院に連れていってあげましょう。
尿が出ているか分からない
おしっこの量が非常に少ない場合、結石や腫瘍などが尿道をふさいでしまう尿道閉塞を起こしている可能性があります。完全に尿道が詰まってしまうと体内の毒素を排出できず、数時間で全身状態が悪化する可能性もあり、命に関わります。一刻も早く病院で診てもらう必要があります。

犬の皮膚病は、動物病院に来院する理由の中でもっとも多い病気です。それだけ犬にとっては身近な病気なのですが、皮膚病には原因があり、それによって症状を引き起こします。症状によっては早急に対応したほうが良いことがありますので注意してください。
皮膚が赤くなる原因と考えられる病気
皮膚が赤い場合は、細菌感染やアレルギーなどの症状が考えられます。皮膚が赤いなと感じた段階で獣医師に相談していただければと思います。この場合に考えられる病気を一覧でご紹介いたします。
アレルギー性皮膚炎
食物、ハウスダスト、寄生虫、植物など、体に取り込まれたり、体と接触する物質が原因で起こります。症状が悪化する、外だと症状が出やすい、家の中だと症状が出やすいなどの規則性があることもあります。動物病院ではアレルギーチェックが「20000円〜30000円」でできますので、一度動物病院で診てもらいましょう。
細菌感染
健康な皮膚にはもともと常在細菌がいますが、これが何らかの原因で増えてしまう状態です。原因はアレルギーや不適切なシャンプーによる皮膚のバリア機能の低下や不衛生な環境などがあります。細菌が増殖している状態ですので、匂いがいつもよりきつくなります。
カビによる感染
マラセチアなどのカビが増えた状態です。これも細菌感染と同様の原因で起こります。カビの種類によっては痒みを伴わないものもあります。
外部寄生虫
ニキビダニや疥癬(かいせん)といった皮膚の寄生虫がトラブルを起こします。
ストレス
精神的なことから足先などを過剰に舐めてしまい、赤く炎症を起こします。舐めてその周囲の毛が濡れていたり茶色に変色することがあります。
内出血
どこかにぶつけたなどの外傷によるものや、止血異常によるものがあります。皮膚にどす黒い大小さまざまの斑点のようなものが見られます。痒みはありませんので、本人はほとんど気にしませんが、重度の場合は貧血などが認められ、命に関わることもあります。

愛犬が頭をよく振ったり、耳をしきりに引っ掻く場合は外耳炎の場合があります。外耳炎とは、外耳という耳の奥へと続く通路が炎症を起こす病気です。外耳炎の病気になると、犬はしきりに耳をかくようになります。
原因は細菌や真菌による感染が主で、耳垢が原因になる場合もあります。当院でも多くの犬が外耳炎で相談に来られますので、是非一度ご相談いただければと思います。