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- 総合診療科/消化器科
総合診療科は、動物たちが出す「何気ないサイン」をもとに病気を見つけていく診療科です。なんとなく元気がない、いつもと様子が違う、など、何かお気づきのことがありましたら、些細なことでもご相談ください。問診や身体検査等を行い、その結果から診断を行わせて頂きます。
動物は言葉を話せません。しかし、健康上の問題がある場合、必ず何かしらのサインを飼い主さんに送っています。上記にあげた以外にも、普段は喜んで行く散歩に今日は行きたがらない、歩きたがらないなど。
愛犬、愛猫のちょっとした異変を察知するには、普段の元気なときの愛犬の姿をよく知ることが何より大切です。そのためにも観察力を磨き、いざ病気になってしまったときのためぜひ早期発見につなげていきましょう。
こんな症状が出たら総合診療科へ
犬、猫に元気がないとき、まず考えられるのは体のどこかに不調をきたしているということです。発熱、下痢、嘔吐、ケガなど様々な症状や出来事がサインとなります。そして人と同じように精神的なストレスから体が不調になることもあり、雷や花火など大きな音に対する恐怖心から元気をなくす犬もいます。
一時的に症状が出ただけで翌日にはケロッと元気にしている場合もありますが、症状がひどくなったり、続いたりする場合、その裏に大きな病気が隠れている危険性も考えられます。
早期発見・早期対策が大切になりますので、お気軽にご相談ください。
下痢や嘔吐の症状がみられる時は
吐いたり、下痢をしていたり、食べる量が少ないといった症状は消化器に異常がある可能性があります。消化器科では主に胃腸の病気に対応しており、犬や猫によく見られる、急な吐き気、下痢などの病気を治療している診療科です。消化器の病気は主に嘔吐、下痢などの症状が挙げられますが、中には食欲がない、なんとなく元気がない、などといったあいまいな症状の場合もあります。
また病気の種類も多く、重症度も異なるため、思わぬ大きな病気が潜んでいる場合もあります。当院では内視鏡の設備もあるため、異物誤食などの際には開腹手術をすることなく摘出することが可能です。(形状や大きさによって、摘出できないことがございます。)
注意すべき嘔吐の症状
犬やネコはよく吐き戻すことがありますが、吐き戻す原因は、軽重さまざまです。吐く原因として空腹や食べ過ぎ、環境の変化などによるストレス、乗り物酔いといった軽い原因もありますが、中には異物の誤食、感染症、臓器不全、腫瘍や奇形など、重大な病気が潜んでいる場合もあるので注意が必要です。代表的なものは下記のものになります。
- 空腹
- 食べ過ぎ
- 消化不良
- 不安感(恐怖感、ストレス)
- 乗り物酔い
A:特に問題の無い症状
- 吐いたものに血がまじっている
- 嘔吐が止まらない時(何回も吐いてしまう時)
- 吐いてぐったりとしている
- 吐こうとするのに吐けず苦しんでいる
B:病気の可能性がある症状
嘔吐の症状に潜む病気のリスク
上記のうち、Aの症状に関しては特に大きな問題ありませんが、Bの症状が見られる場合は病気にかかっている可能性があります。主に下記の可能性があるため、早めにご相談ください。検査などを行い、早期に対策を考える必要があります。
また、飼い主様に判断が難しい場合も多く存在しますので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。
- 中毒症状
- ウイルス性腸炎
- 細菌性腸炎
- 寄生虫症
- 胃腸疾患
- 肝疾患
- 膵炎
- 腹膜炎
- 腎不全
- 感染症
こんな下痢の症状があったら要注意
ひどい下痢、長期間継続する下痢、パピーやシニア動物の下痢、体力や抵抗力の弱い動物の下痢は、全身状態が悪化する場合があります。動物が下痢を起こしたら、全身状態、便の様子、食べたものをしっかり観察(出来ればメモ)し、受診しましょう。
以下の症状に該当すれば、急を要するケースの可能性があります。すぐに獣医に相談しましょう。
- ぐったりしている
- 食欲がない
- 便(下痢便)の回数が異常に多い
- 嘔吐を起こしている
- 血便がある
- 下痢が続く
- 体重減少