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- 予防ワクチン/健康診断/避妊去勢
当院では、病気になってしまった動物を治療するのはもちろん、病気を未然に防ぐ「予防医療」にも力を入れております。病気になってから来院するだけではなく、日頃からのケアや病気にしないためのワクチン接種、フィラリア予防、ノミダニ寄生予防などの予防も動物病院でしっかりと行っていきましょう。
ワクチンの種類について
混合ワクチン
混合ワクチンとは、一本の注射で複数の感染症を予防できるワクチンのことです。混合ワクチンで予防できる感染症の中には、致死率の高い病気や、人に感染する恐れのあるものもあります。仔犬、仔猫は特に免疫力が弱く感染症に罹患することが多いため、幼少期からのワクチン接種が推奨されます。
狂犬病ワクチン
狂犬病は人を含めたすべての哺乳類が感染し、発病すると治療法がなくほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。狂犬病のワクチン接種は、犬を飼う飼い主に唯一法律によって義務付けられている項目です。生後91日以上の犬は、1年に1回の予防接種を受ける必要があります。
フィラリア予防
フィラリアとは、蚊に刺されることにより寄生虫感染する病気です。フィラリアは心臓に寄生するため、発症した場合は命に関わることがある恐ろしい病気です。フィラリアに罹らないような予防は簡単ですが、発症してからの治療は困難であるためしっかりと予防をしましょう。犬だけの病気ではなく、猫にも感染します。当院では猫の予防も積極的に推奨しています。
ノミ・ダニ予防
ノミやダニは主に屋外の植物や動物の体の表面に生息しています。ノミやダニに感染することで皮膚病(ノミアレルギー)、重篤な貧血(バベシア症)を発症することがあるため、屋外に出ることがある犬や猫はしっかりと予防していきましょう。
年パス会員について
当院では年間パスポート会員への入会を推奨しています。年間パスポートはフィラリアやワクチン投与といった予防医療を基本としたプランで、パスポートプランのランクにより、各種の検査をセットで受けることができます。セット内容の料金は、各種の検査を単独で受けるよりもお得になるように設定されています。
避妊去勢手術を行うことで望まない妊娠を避けることができますが、この手術を受ける一番のメリットは、病気を未然に防げるところにあります。ただ、全身麻酔のリスクがあるのも事実です。
下記に避妊去勢で予防できる代表的な病気を記載しておきます。
メスの500頭に1頭の割合で発病するとされる、乳腺にできる腫瘍です。発病する半分は悪性で、その半分は、いわゆるガンです。発症には性ホルモンの関わりが重要視されています。初期発情前に避妊手術した場合の発生率は0.05%と極端に低く、1回発情後は6~8%、2回以降は25%くらいの発生率と言われます。発情が起こる回数が多いほど発生率が上がるため、乳腺腫瘍の発生を抑えるためには早めの避妊手術が推奨されます。
子宮内に進入した細菌が繁殖し、子宮に膿がたまります。これが子宮蓄膿症です。通常、膣粘膜は酸性に傾いているため細菌は進入できませんが、発情期になると卵巣からホルモンが分泌され、細菌感染による防御力が弱まって進入を許します。避妊手術では子宮と卵巣を摘出するので、この病気の発症を予防することができます。
精巣にできる腫瘍です。若い頃に去勢手術をしておくことで、発症を防ぐことができます。
前立腺の肥大が進行することで組織内にすき間ができ、そこに体液や血液が溜まってしまう病気です。去勢していない6~7歳以降のオスは、前立腺肥大が発症しやすい傾向にあります。