甘酸っぱくて栄養豊富ないちごは、人にとって身近な果物です。一方、犬にもいちごをあげて問題ないのか気になっている飼い主も多いのではないでしょうか。
いちごは犬に与えられる果物の1つですが、量や与え方を間違えると体に負担をかけてしまうおそれもあります。安心して取り入れるには、適量や注意点についての正しい知識が欠かせません。
本記事では、犬にいちごを与える際の適切な量の目安や、注意したいポイントなどを詳しく解説します。
犬はいちごを食べても大丈夫?
犬がいちごを食べても、基本的に問題はありません。いちごには犬にとって危険な成分は含まれていないため、適量を守ればおやつとして楽しむことができます。
ただし、犬は糖分を分解する力が人より弱いため、与えすぎると体に負担がかかるおそれがあります。初めて与える際は少量から始め、下痢や嘔吐などの変化がないか様子を見ながら取り入れることが大切です。
犬がいちごを食べられる量とは?

犬にいちごを与える際は、「どのくらいの量なら安心なのか」「毎日あげても問題はないのか」といった点を事前に把握しておく必要があります。
- 体重別の目安量
- 毎日あげてもいい?
体重別の目安量
犬が1日にいちごを食べられる量は、体重によって異なります。目安は以下の通りです。
- 超小型犬:半粒
- 小型犬:1粒
- 中型犬:2粒
- 大型犬:3粒
※1粒30g程度の中サイズのいちごの場合
いちごには水分と食物繊維が多く含まれており、与えすぎるとお腹がゆるくなったり、餌を食べなくなったりする原因となり得ます。あくまでおやつの一部として考え、愛犬の体格や運動量、体調などを考慮しながら、負担にならない量を意識するようにしましょう。
毎日あげてもいい?
犬に毎日いちごをあげることはおすすめできません。前述の通り、いちごには糖分や食物繊維が豊富に含まれており、日常的に与え続けると下痢や体重増加につながる可能性があるためです。
いちごは「特別なおやつ」として、与える回数は週に数回程度にとどめるようにしましょう。
犬にいちごをあげる際の注意点とは?
犬にいちごを与える際は、安全面に十分配慮しなければなりません。ここでは、犬にいちごをあげる際の注意点について解説します。
- アレルギー症状に注意する
- 下処理をきちんと行う
アレルギー症状に注意する
犬によっては、いちごに対してアレルギー反応を示す場合があります。皮膚のかゆみや赤み、下痢や嘔吐などが見られる場合は、いちごに対してアレルギーを持っている可能性があるため、与えるのは控えましょう。
また、りんごや桃など、いちごと同じバラ科の果物にアレルギー反応を示したことがある犬や、花粉アレルギーの症状が出たことのある犬にいちごを与える際は特に注意が必要です。まずは少量から様子を見るようにしてください。
下処理をきちんと行う
犬にいちごを与える際は、安全のために下処理をきちんと行うことも欠かせません。いちごを丸ごと与えると、噛まずに飲み込んで喉に詰まらせてしまうおそれがあります。
特に小型犬や超小型犬は喉に詰まらせやすいため、与える前にヘタを取り除き、細かくカットするか潰してから与えるようにしましょう。
いちごにはどんな栄養が含まれている?

いちごには、ビタミンやミネラル、食物繊維など、さまざまな栄養素がバランスよく含まれています。
- ビタミンC
- 食物繊維
- アントシアニン
- カリウム
- 葉酸
ビタミンC
いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。100gあたりの含有量はみかんの約2倍で、免疫力向上、抗酸化作用、風邪予防などに効果的です。
犬は本来、体内でビタミンCを合成できますが、加齢や体調の変化によってその力が弱まることがあります。そのような場合、少量のいちごをおやつとして取り入れることで、不足したビタミンCを補う効果が期待できます。
さらに、ビタミンCはコラーゲンの生成にも関わっており、皮膚や関節のコンディションを整えるという点でも大切な栄養素です。
食物繊維
食物繊維も、いちごに含まれる栄養素の1つです。特に水溶性食物繊維が多く含まれており、便をやわらかくしながら腸内環境を整える効果が期待できます。ただし、過剰に摂取すると下痢を引き起こすこともあるため、与える際には適量を守ることが大切です。
アントシアニン
アントシアニンはポリフェノールの一種で、体内の酸化ストレスを抑える働きがあります。いちごのほか、ブルーベリーにも豊富に含まれる栄養素として知られており、犬の目の健康をサポートする効果が期待できます。
カリウム
いちごにはミネラルの一種であるカリウムも含まれています。
カリウムは体内の水分や塩分のバランスを整え、余分なナトリウムを体の外へ排出する役割を持つ栄養素です。健康な犬であれば、摂取しても自然に排出されるため問題はありませんが、腎機能が低下している場合は体内に蓄積することがあります。
持病のある犬の場合は、いちごを与える前に獣医師へ相談しておくと安心です。
葉酸
葉酸は、体の細胞が新しく生まれ変わる過程に関わる栄養素で、成長期の犬や妊娠中の母犬にとって重要な役割を担っています。犬は体内で葉酸を合成できますが、少量のいちごをおやつとして取り入れることは、栄養バランスを整える助けになってくれるでしょう。
犬にいちごをあげる際のよくある質問

犬にいちごをあげる際のよくある質問に回答します。
Q:犬はいちごジャムを食べてもいい?
A:犬にいちごジャムを与えることはおすすめできません。いちごジャムには砂糖が多く使われており、肥満や血糖値の上昇など、健康面でのリスクが非常に高いためです。市販の商品には添加物が含まれている場合もあり、犬の体に負担をかけるおそれがあります。
いちごを与えたい場合は、生のいちごを少量にとどめるか、犬用に作られたおやつを選ぶと安心です。加工された食品は避け、できるだけ自然な形で与えるようにしましょう。
Q:冷凍いちごを犬に与えても大丈夫?
A:冷凍いちごは、砂糖や添加物を使っていないものであれば、犬に与えることが可能です。与える際には軽く解凍し、小さくカットしてからにすると、喉に詰まらせるリスクを減らせます。
夏場のおやつとして取り入れやすい冷凍いちごですが、量が多いとお腹を冷やしたり、消化不良を起こしたりする可能性があるため、与え方には気をつけましょう。
Q:キシリトールは問題ない?
A:天然の甘味料としてガムやヨーグルト、飲料などに幅広く使われているキシリトールですが、犬が摂取するとインスリンが急激に分泌され、低血糖を引き起こす可能性があります。
生のいちごにもキシリトールが含まれていますが、ごく微量のため、適量であれば問題になることは少ないとされています。ただし、加工品では含有量が一気に増えるケースがあり注意が必要です。
犬にいちごを与える際は適切な量と与え方を守ろう
与え方に注意すれば、いちごは犬のおやつとして取り入れることができます。ただし、量が多すぎたり、下処理をせずに丸ごと食べさせたりすると、体調を崩す原因になりかねません。一度に与える量は控えめにし、頻度も週に数回程度を目安としましょう。
アレルギーや持病の有無にも配慮し、愛犬の様子を確認しながら、無理のない範囲で与えることが大切です。












