じゃがいもは日々の食卓でよく使われる身近な食材ですが、犬に食べさせる場合は、どのように与えればよいのかを正しく理解しておくことが大切です。

本記事では、犬にじゃがいもを与えてもよいのか、じゃがいもを与えるメリット、食べさせ方のポイントや注意点について分かりやすく解説します。

犬はじゃがいもを食べても大丈夫?

犬にじゃがいもを安全に食べさせるためには、加熱の有無や下処理などのポイントを理解しておくことが大切です。ここでは、犬にじゃがいもを与える際の基本知識を解説します。 

  • 加熱したじゃがいもは犬も食べられる
  • じゃがいもの芽や緑色の部分は取り除く
  • 生のじゃがいもにも注意が必要

加熱したじゃがいもは犬も食べられる

犬は、ゆでる・蒸すなど十分に加熱したじゃがいもであれば基本的に食べることができます。加熱することで消化しやすくなり、炭水化物やビタミンC、カリウムなどの栄養も摂取できます。

ただし、犬の主食はあくまでドッグフードであるため、じゃがいもはおやつやトッピングとして少量にとどめることが大切です。

じゃがいもの芽や緑色の部分は取り除く

じゃがいもの芽や皮が緑色になっている部分には、ソラニンやチャコニンといった天然毒素が多く含まれています。こうした成分を摂取すると、嘔吐や下痢、食欲不振などの体調不良を引き起こしかねません。

そのため、犬にじゃがいもを与える場合は、芽や緑色の部分をしっかり取り除くことが大切です。

生のじゃがいもにも注意が必要

生のじゃがいもは、犬の胃腸に負担をかけるおそれがあるため要注意です。消化不良の原因になることもあるため、そのまま与えるのは避けた方が良いでしょう。

犬にじゃがいもを与える際は、やわらかく調理することが大切です。十分に加熱することで消化しやすくなり、体への負担も軽減できます。愛犬の健康を守るためにも、じゃがいもは必ず加熱した状態で与えることをおすすめします。

犬にじゃがいもを与えるメリットとは

じゃがいもは、正しく与えることで、犬にとっても嬉しい栄養源になります。ここでは、犬にじゃがいもを与えるメリットについて解説します。 

  • 効率的なエネルギー源になる
  • ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富
  • 便秘解消や整腸効果がある

効率的なエネルギー源になる

じゃがいもには、でんぷんを中心とした炭水化物が多く含まれており、犬にとって効率的なエネルギー源となる食材の1つです。炭水化物は体を動かすために欠かせない栄養素で、活動量の多い犬の体力維持にも役立ちます。

ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富

ビタミンCやビタミンB6、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれている点も、犬にじゃがいもを与えるメリットです。

ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、体の健康維持や免疫力のサポートに役立つとされています。ビタミンB6はタンパク質の代謝を助け、皮膚や被毛の健康維持にも関わる栄養素です。

さらに、カリウムはミネラルの一種であり、体内の水分バランスを整え、塩分の排出をサポートする働きがあります。

このように、じゃがいもは犬の体に役立つ成分をバランスよく含んでいる食材なのです。

便秘解消や整腸効果がある

じゃがいもには食物繊維も多く含まれるため、便秘気味の犬に適量を与えることで、便秘解消や整腸効果が期待できます。犬のお通じが気になるときは、普段の餌に加熱したじゃがいもを少量加えてみるのもおすすめの方法です。

犬にじゃがいもを与えるときの注意点とは

犬にじゃがいもを与える際は、調理方法や味付け、与える量などに気を配ることが必要です。ここでは、犬にじゃがいもを与えるときに押さえておきたい注意点を紹介します。 

  • 必ず加熱して与える
  • 味付けはしない
  • 与えすぎに注意する

必ず加熱して与える

犬にじゃがいもを与える場合は、十分に加熱してから与えることが大切です。生のじゃがいもは消化しにくく、下痢などの症状を引き起こしかねません。また、加熱することでやわらかくなり、犬でも食べやすくなるというメリットもあります。

安全に与えるためにも、しっかり加熱した状態で食べさせるようにしましょう。

味付けはしない

塩やバターなどで味付けをしないことも、犬にじゃがいもを与える際の重要な注意点です。人間用に調理されたじゃがいもは塩分や脂肪分が多く、犬の体に悪影響を及ぼすおそれがあります

特に、フライドポテトやポテトチップスなどの加工食品は、塩分や油分が多いため避けてください。犬にじゃがいもを食べさせる場合は、加熱したそのままの状態で与えることが基本です。

与えすぎに注意する

じゃがいもは炭水化物を多く含むため、過剰に与えるとカロリーの摂り過ぎにつながり、肥満の原因になることも。また、一度に多く食べると消化不良を起こし、下痢や嘔吐などの体調不良を引き起こす可能性もあります。

じゃがいもは主食ではなく、あくまでおやつや補助食として少量ずつ与えることが大切です。愛犬の体格や体調を考えながら、適量を意識して取り入れるようにしましょう。

犬におすすめのじゃがいもの与え方とは

じゃがいもは、調理の仕方を工夫することで、愛犬にとって食べやすく取り入れやすい食材になります。 

  • ゆでて小さくつぶす
  • 手作りおやつとして活用する

ゆでて小さくつぶす

じゃがいもを犬に与える際は、ゆでてやわらかくしてから小さくつぶす方法がおすすめです。つぶすことで食べやすくなり、喉につまるリスクも減らすことができます。

細かくしたじゃがいもは、そのままおやつとして与えるだけでなく、ドッグフードに少量を混ぜてトッピングとして使う方法もあります。

手作りおやつとして活用する

じゃがいもは、犬の手作りおやつとしても活用しやすい食材です。柔らかくしてつぶしたじゃがいもを少量の片栗粉と混ぜて丸めて焼く、薄くスライスして電子レンジやオーブンで加熱するなど、工夫次第でさまざまなヘルシーおやつを作ることができます。

犬のじゃがいも摂取に関するよくある質問

ここからは、犬のじゃがいも摂取に関して頻繁に寄せられる質問をまとめました。

Q1:皮を剥かずにそのまま与えても大丈夫ですか?

基本的には厚めに剥くのが安全です。皮には消化に悪い繊維質が多く、また中毒の原因となるソラニンも含まれやすいためです。特に消化能力の弱い子犬やシニア犬には、皮を完全に取り除いた中身だけを与えるようにしてください。

Q2:市販のポテトサラダやコロッケを一口あげてもいい?

絶対にやめてください。人間用の加工品には、犬にとって猛毒である玉ねぎが含まれていることが多く、加熱しても毒性は消えません。また、マヨネーズや塩コショウなどの過剰な塩分・脂質も、犬の心臓や腎臓に大きな負担をかける要因となります。

Q3:冷めたじゃがいもの方がダイエットに良いと聞きましたがどうですか?

犬にとっては、温かいうちに与えるのが消化に良くおすすめです。

加熱後に冷えたじゃがいもは、消化されにくい難消化性でんぷんに変化します。人間にはダイエット効果がありますが、特に胃腸がデリケートな犬にとっては下痢やガス溜まりの原因になることがあるため、人肌程度に冷ました状態で与えましょう。

犬にじゃがいもを与える際は与え方や量に注意

じゃがいもは、十分に加熱し適量を守れば犬も食べられる食材です。炭水化物やビタミン、ミネラルなどの栄養を含んでおり、普段のフードにトッピングしたり、手作りおやつとして取り入れたりすることもできます。

ただし、生の状態で与えたり、芽や緑色の部分を食べさせたりするのは、犬の体に悪影響を及ぼすおそれがあるため避けましょう。また、味付けや与えすぎにも注意が必要です。