茶屋ケ坂動物病院

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心臓手術を受ける愛犬のオーナー様へ

開心術に伴う合併症について

診療イメージ

心臓を切開して心臓内の手術をするには、30~90分間くらい心臓を止める必要があります。心臓を止めている間、代わりに全身の血液を循環させるために人工心肺装置が必要です。これは全身の血液をいったん人工心肺装置へ脱血し、人工肺で酸素化してからポンプ(人工心臓)を用いて体へ戻す装置です。このため、長時間人工心肺装置を回している間に血液が壊れやすくなります。これが術後急性腎不全や呼吸不全の原因になることがあります。

血液は異物(人工心肺)に触れると、血液が固まる性質を持っています。このため、血液を固まらないように抗凝固薬(ヘパリン)を使用します。そのため、手術中は出血しやすい状態となり、輸血が必要となります。このため、血液を採血するドナー(供血)犬が必要となります。

心臓内の手術が終了しますと、心臓内の空気を完全に排除しなければなりません。万一脳へ空気が流れて行くと脳梗塞を引き起こすからです。また手術後に血液が異常に固まって血栓ができると、全身にも同様な状態を引き起こす可能性があります。

 

開心術後は、上記のような人工心肺装置や手術に伴う問題が発生しやすいため、手術後24時間位は集中治療 (ICU) を必要とします。特に長時間の手術では、出血が止まりにくい、血圧が不安定、不整脈が出やすい、など不安定な時期だからです。

術後24時間位のICUを無事経過すれば、後は術後感染症(肺炎、手術部位の化膿など)の予防と点滴などの栄養補給により体力を回復するため、7~10日位の入院が必要です。

不明な点があればご連絡下さい。